『シンゴの旅ゆけば~!(125)フランス・1998年夏④』

どうしてまた人混みとか、並ぶとかが大嫌いなのにも関わらず、決勝の日にパリにいたのか覚えていないのだけど、パリの地図でいうと右端のあたりにあるバスティーユ広場のさらに外側…Av. Ledru Rollinのそばにあったホステルに泊まっていた。この時は、うちの弟も一緒で、どこかで知り合ったカメラマン志望の日本人の女の子も同じホステルに泊まっていた。

インターネットが普及してない頃だから、情報といったら、ホステルの壁に張り出されるか、口コミしかないのよね。

誰に聞いたか覚えていないのだけど、市庁舎広場の前に巨大なスクリーンを設置して、サン・ドニで行われるフランス対ブラジルの決勝戦を見られるそうだった。そうか、そうか。じゃあ行ってみるかということで、ホステルから歩いて行ったのだけど、もう若い連中が集まりまくっていて、何だかヤバそうな雰囲気だったのよね。

だいたい、ヨーロッパじゃどこでもそうなのだけど、金を持っていない若いのが集まるとろくなことは起こらない。この後、それを実感することになるのだけどね。