『シンゴの旅ゆけば~!(96)ハワイ島の不思議な石③』

それでまぁ、アカさんなのだけど、とにかくデカい。肝っ玉かあさんみたいな意味でのデカさもあるのだけど、身体がデカいのよ。太っているとかってことではなくて、印象としてはデカいってのが一番しっくりいく感じなのね。

彼女が日本に来た時に、明治神宮の前で「Free Hug」って書いた看板を持って立っていたことがあった。日本人って、引っ込み思案っていうか、恥ずかしがりなのねって彼女は言っていたけど、冬の2月にムームーだけのデカいハワイアンが立っていたら、そりゃちょっとハグするのは怖いぞ。

その時はアカさんは不在で(確かヨーロッパにワークショップをしに行っていたと思う。)アカさんの親戚にあたるというおっさんを紹介された。

この人もデカい。上背もあるけど、かなり肥満体なのね。ロミロミというハワイのマッサージの大先生らしいのだけど、もう最近膝が痛くてねと愚痴をこぼしていた。まぁ、体重がありすぎて膝に負担がかかっていたのだけどね。

だいたいハワイの食べ物は量がすごい。サンドイッチで有名なローカルの店なんて、食パン一斤くらいはありそうなのが出てくるし、ステーキを頼んだら、あまりにも凄くて…最後の方は自分が何を食べているのか分からなくなるのよね。あ、俺はいったい何をやっているんだって思うのよ。ずっと同じ味だから。

冷凍したアサイーをヨーグルトで解凍しながらミキサーにかけるっていう、名物のアサイーボウルを食べたら、俺の顔くらいの量が出てきて、頑張って全部食べたら内臓から冷えてしまって、しばらく日向ぼっこすることになったし。

まぁ、ロミロミマッサージの達人に整体するっていうのも、なんだか気恥ずかしくもあったのだけど、あんまり膝が痛そうなので、駐車場にゴザを敷いて整体してあげたのね。キラウェア火山のジャガーミュージアムの入り口だったのだけど…。