さすがに何十年も前の交通事故を言い当てるようなことはできないけれど、いつからか脈診ってのができるようになったのよね。
どうやっているのですかとか、質問されても困るのだけど、これからする施術に必要な情報は脈診でだいたい読み取ることができる。
その困るというのが、言葉で説明することが難しいからで、別に出し惜しみをしているわけじゃないんだけどね。
もう一つは内臓に触れていると、ふっと何かを感じることがある。俺は意識だと思っているのだけど、脈診と内臓診みたいなのを組み合わせて、本当の原因ってここよねってことを頭の中で推理しているわけです。
あ、何だか腰が痛いだろうなぁ。
腎臓が疲れているなぁ。
考えすぎたのか、
人に気を遣い過ぎたのか、
あるいは食べ過ぎたのか、
と考えて、あれこれ施術をしていて、左腹に触れて、股関節の調整をし始めたら、ふと人間関係だなと分かったりする。
そうか、肺も敏感なタイプだから、これはまぁ敏感な、感じやすい人なんだなと見立てて、だったら強い刺激を与えると痛がるかもしれないから、そっとやろうとか、さらに考える。
まぁ、こればかりは施術を受けてもらわないと体験できないことなのだけど、やっているこちらとしては、人間観察というか、ああ人間というのは面白なぁというのを毎日勉強させてもらっているようなものなのね。
だからまぁ、どこかにメモを残していたりはしないのだけど、最近は初めてのお客さんを見て、あ、きっと腰が痛いって言うだろうなとか、息が苦しいって言うだろうなとか、そういうことが見立てられるし、ほとんど当たっている。
こういう疾患になりやすいのは、こういうタイプの人っていう医学的な根拠がちゃんとある情報だって実はあるのだけど(例えば、ガンや、自己免疫疾患になりやすいタイプは、
①自分が我慢したら家族とか、職場がうまくいくなら自分が我慢しようと考える。
②我慢をしているのに、さも全てうまくいっているかのように振る舞う。
この2つの性格傾向がある人らしい)それとはちょっと違うのよね。
何だか雰囲気とか、身体の形とか、肌の質感とか、いろいろとぼーっと見ていると、ふと閃くという感じです。