『シンゴの旅ゆけば~!(95)ハワイ島の不思議な石②』

オアフ島からハワイ島にはハワイアン航空で行くのだけど、空港からしてローカルムードというか、ダラダラしていて気に入ったのよ。ホノルルは観光客だらけだったからね。

空港を出ると、本当に殺風景というか、火山の噴火でできたゴロゴロした黒い岩ばかりの幹線道路が続いている。ああ、火山島だったよなと、それを見て思い出したのだけど、ハワイ島の人たちは火山と仲良く暮らしているそうなのね。

火山にはペレ女神という神さまが住んでいて、ハワイ島の人たちはペレ女神の土地に住まわせてもらっているという感覚なのだそうだ。

だから、この島から石ころ一つ持ち出してはいけないと、ローカルの人から念を押された。ハワイの郵便局には、ハワイ島から石やら何やら持ち出して、家が火事になったとか(ペレ女神の祟りはだいたい火に関する不幸ごとが起こるそうだ。)火傷をしたとかして、驚いてハワイ島に返しますっていう小包が送られてくるという話も聞いたのね。まぁ、こういう話はオーストラリアとかにもあるそうだけど。

旅ばかりしていても、あんまり記念品とか買って帰るタイプではないし、そもそも石を持って帰ってどうするって思っていたから、俺は関係ないやって考えていたのよ。

それでまぁ、例によってハワイ島じゃ一番大きな町の端っこにあった古本屋で日本語の本を探し、まぁこれなら読めるかなって感じの英語の本も1冊買って、毎日ビールばかり飲んでいた。

この時は知り合いの知り合いみたいな人を紹介されて、彼女は日本人で観光ガイドもしていたから、あちこち連れて行ってもらった。前に書いたと思うけど…やっとハワイに来たのねぇ。前世じゃハワイで暮らしていたこともあるのよって言ったのは、彼女だ。

ちょっと仕事がらみもあったから、何度かハワイ島には来たのだけど、アカさんっていうカフナ(元々は達人みたいな意味だったそうなのだけど、今はもっぱらシャーマンみたいな意味で使われています。)と仲良くなって、いろいろ教えてもらった。アカさんがらみで不思議な話もあるのだけど、またそのうち書きますね。

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