現在は『麻布十番未知案内』というホームページを制作、管理されている山本さんという方が、倍賞千恵子主演の『赤い靴はいた女の子』というテレビドラマを見た知人から、その女の子は麻布十番と関係が深いということを教えられた…そこから「赤い靴の女の子 きみちゃんの像」がパティオ十番に設置されるという流れがはじまったそうなのです。
詳細は山本さんのホームページをご覧になっていただきたいのですけど、「きみちゃん像」が完成したその日に、誰かが18円のお金を像の前に置いていったことから、物語の二幕がスタートするのです。
これは寄付だろうか…?そう考えることにした山本さんは募金箱を設置します。集まった募金は、世界中の恵まれない子どもたちのために全額ユニセフに寄付されてきたそうです。
『アーバンライフ東京』というホームページの『「子供の不幸繰り返さないで」麻布十番「赤い靴」の少女像を歩ませた人情の連鎖』という記事に、山本さんがなぜこの像を作ろうと考えたのかについて取材がされているのですけど、記事の最後に山本さんはこう語っているのですね。
(今でも毎月2万円弱は集まるという募金について)「こんな時代に誰が入れてくれたんだろうね。インターネットで『きみちゃん』を知ってくれた人なのだろうか。とってもありがたい。だって、募金箱に集まるのは、何のいつわりもない、本当にきれいなお金だからさ。うれしいね。だから俺はこれからも『きみちゃん』を発信していくよ。」
山本さんによれば、ここは「麻布十番」またの名を「山の手の下町」とも。「人情はまだまだなくなってないんだよ」
居心地がいいというか、柔らかいというか、この町のことを私は大好きになったのですけど、そうか、人情なのか…サロンのチラシを配って歩いている時も、いろんな方が本当に優しくしてくれて、確かに山本さんのおっしゃる通りだなと実感したのですね。
場所には何というか、パワーのようなものがある。それはスピリチュアルめいた話ではなくて、環境というのは人に影響を与えるという、あたりまえの事実なのですけど…麻布十番のヘソのようなパティオ十番に引っ越してきて、本当に良かったと、最近そう思うのです。
サロンにいらっしゃったら、きみちゃんにも会っていってくださいね。