『言葉についてのあれこれ①』

カウンセラーというのは、どうしても言葉については敏感にならざるを得ない
という仕事柄なのだけど、例えばカウンセラーとセラピストという
似通った言葉の意味はどう違うのか?

いろいろな考え方があるのだけど、
カウンセリングで主となるのはあくまでもクライアントであって、
カウンセラーはクライアントの話を傾聴することが仕事になる。
こうしてみたらどうかしらとか、何かしらの提案をすることが
メインの業務ではないということだけど(そうなると、コーチングになるのかもしれない?)

セラピーの方はセラピストが主になって何かしらの施術を行う。
そういう違いが一番しっくりくるように思う。

だから、整体師は英語で言えば、マッサージ・セラピストであって、
マッサージ・カウンセラーではない。
まぁ、業界の内輪話的な言い回しなのかもしれないけれど、
フロイトからの流れに属している私は、
クライアントが話す言葉というのが主戦場になるのよね。

もちろん、言語化できないノンバーバルな要素というのもまた大切なのだけど、
このバランスというのは、なかなか言語化できないし、
カウンセリングを教える際に伝達することが難しいことの一つだと思う。

クライアントが話している内容が全て事実と違う。
そういう可能性だってあるわけだし、
もしかしたらカウンセラーに忖度しているのかもしれない。
それを見抜きつつ、かといって事実に反するでしょとか指摘することもなく、
言葉の裏を読むというか…。

そういう状況に対して、こうしたらいいのよなんて、
シンプルな方法がある訳もなく(だからもちろん教えることはできないのよね)
経験しながら学んでいく他ない。嘘をついている時は左上に目を向けるなんてことも、
全ての方に当てはまるわけではないしね。

まぁ、それはともかく…最近ちょっと気になった言葉について話したいと思うのです。