『問いとは何かを問う?③』

「サラは学校への新しい行き方を試していた。その道中、彼女は交通量の多い、慣れない道路の脇に出てたとき、そこには横断歩道がなかった。彼女は横断歩道を渡る前に道路の左右を見て、車が来ていないかどうかを確認し、安全に渡る。」

この事例に「問いはありますか?」と質問したところ、66%が「ある」、28%が「ない」、6%が「よく分からない」と答えました(それぞれ、3670人、1589人、352人)。この2つの事例から意外なことが分かります。言葉を使って誰かに問うとか、インターネットでググるとかしなくても問いは成立する。そういうことですね。これで分かったことは「B 問いは言語的に表現されるとは限らない」ということです。

「A 問いとは常に疑問文ではない」
「B 問いは言語的に表現されるとは限らない」

それならば「問い」とは何なのか?

ラニさんの出した答えは「問いとは行為である」ということです。

問いとは疑問文でなくてもよいのですから、Googleの検索窓に「地元 エジンバラ 肉屋」と打ち込む。これは行為です。問いは言語的表現でなくてもよいのですから、知らない単語を辞書で調べる。これも行為です。知らない横断歩道を渡る時に左右を見る。これも行為ですね。

少しずつ見えてきましたね。問いとは、問うという行為なのです。