『お正月の過ごし方④』

正月そうそう、なんだか話はハードな方向に向かってしまいましたけど、そういう本を読んでいると、それはまぁ気分が落ち込んできますからね。

それでまぁ、別の本を読もうと思って、半分くらい読み進めていた『神々の沈黙』を読んでいたのですけど、これも何というか、気分が上がるような本ではないのですね。

ちょっと頭の中がぐわんぐわんと揺れるような感覚は楽しいのですけど。

それでまぁ、映画でも行くかと思って、映画コムでスケジュールがちょうどいい劇場を探してみたのですけど、見事に満席ばかりなのです。

元旦は映画が格安になるから混むことは知っていましたけど、正月休みに人は映画に行きたくなるのかもしれない。

それにしてもジョージア映画の小品『ブラックバード、ブラックベリー、私は私。』も満席なんて…。

それでまぁ『グラディエイターII 英雄を呼ぶ声』が座れそうだったので、日比谷まで出かけてきたのですけど、主役を演じているポール・メスカルという俳優さんが、どこかで見たな、どこかで見たなと、そちらの方ばかり考えてしまって、映画が終わってしまったら、デンゼル・ワシントンのことしか覚えていないということになってしまいました。

まぁ、もう何ていうか、全てを自分の世界に染めてしまうようなエネルギーを持っているのですけどね、デンゼル・ワシントンという人は…。

そうそう、それでポール・メスカルさんをどこで見たかと言ったら、『aftersun/アフターサン』だったのですね。

決して引き締まっているとは言い難い身体つきだった彼が、あそこまでムキムキになっていたから、何か違うと記憶を打ち消し続けていたように思うのですけど(だから思い出せなかったんですね、きっと)プロの俳優というのは凄いですよね。

まぁ、『グラディエイター』の時のラッセル・クロウのような、この人本当に剣闘士なのかもしれないぞという肉体の厚みのようなものは感じられないのですけどね。

それでまぁ、やっぱり『ブラックバード、ブラックベリー、私は私。』も見たいし、メキシコの国境の町が舞台の『型破りな教室』も見たいということで、翌日の予約をして、夜はしんみりとワインを飲みながら、マガジンハウス社の雑誌Ptrmium2を読んでいました。

特集は『明日を生きるための映画。』

もうお正月関係ないですね。