『神はサイコロを振らない』

アルベルト・アインシュタインは20世紀史上、最も深い考えを持っていた理論学者です。

彼は、一般相対性理論、特殊相対性理論を唱え、1921年にノーベル賞を受賞、世界で最も影響力のある人物として知られるようになりました。

アルベルト・アインシュタインの言葉です。

人は皆、天才である。しかし、魚の能力を木登りで測ったら、魚は一生自分がダメだと信じて生きることになるだろう。

大学に残れなくて、特許庁に勤めていたときのエピソードがあります。

「君ほどの人物が大学に残れないのは納得がいかない」と同僚に言われたアインシュタインは「研究は大学でしかできないわけじゃないよ。だって、こうして君とお茶を飲みながらでも議論ができるじゃないか。ここは私にしてみれば、実に立派な研究室だよ」と言い返したそうです。

なんだか彼らしいですよね。

もう1つ、私の好きな言葉です。

どんな条件であれ、私には確信がある。神は絶対にサイコロを振らない。

量子力学に対する批判なのですけどね。量子力学では、観測した結果が確率に左右されるのですけど…そんなことはないだろう、何らかの物理法則があるはずだとアインシュタインは考えていた訳です。

アインシュタインの考えている神は、いわゆる人格神ではなく、自然に備わる法則のようなものであったそうですから「自然には何らかの決まった法則がある。確率で決まるなんてことは受け入れられない」そう言いたかったのでしょうね。

とはいえ、そんな頑固な彼ですが、相対性理論のきっかけになったのは(強い重力で光さえ曲がってしまう)結婚して住んだ部屋の天井と壁の接合部を見上げた時。それが微妙に曲がっていたのだそうです。

この世界を、やわらかい心で、子供のような好奇心を持って見つめるアインシュタイン。

だからきっと、私は彼が好きなのでしょう。

       撮影カメラマン 松原充久