他人の何千もの欠点に目をつけるより、自分の唯一の欠点に気付くほうがよほど役に立ちます。
自分の欠点なら、わたしたちは自信をもって修正できる立場にあるからです。
人に幸せになってもらいたいと思うなら、思いやりを学びなさい。
自分が幸せになりたいと思うなら、思いやりを学びなさい。
思いやりがあれば、人生に起こる苦しみや問題は自分で解決できる。
怒り、いさかい、嫉妬、激しい競争によって友情は生まれるでしょうか。
友をつくる最良の方法とは、思いやりのある人間になることです。
親愛の情だけが、真の親友をもたらします。
ダライ・ラマ14世の言葉なのですけど、それでは「思いやり」というのは、どうしたら身につけられるのか?
辛いことがあって、涙を流している友人に寄り添って、友人の悲しさを自分のことのように感じている時、あなたが感じているのは「共感」です。
泣いている友人の話をじっくり聞いてあげて、きっとこういう風に考えているのだろう。こういう気持ちになっているのだろうと推察すること。それが「メンタライジング」です。
人を思いやるのには、2通りの方法があるということですね。
一般的に「共感」が得意なのは女性、「メンタライジング」が得意なのは男性と言われています。
いずれの方法をとったにしても、相手の気持ちを理解しようとする心の動きであることは間違いありません。
相手に意識を向けること。
相手の心に触れようとすること。
それがきっと「思いやり」のスタートですね。
撮影カメラマン 松原充久