『世界の半分を、幸せにする方法』

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストシーンで、衝撃的なことが起こります。

最強の敵サノスが、全宇宙の半分の生命体を消してしまうのです。スパイダーマンも、ドクター・ストレンジも消えてしまう。

続く『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』は、家族や仲間が消えてしまったことから立ち直れない人たちの自助グループに、キャプテン・アメリカが参加しているところから始まります。

まるで、アルコール依存症の方たちのミーティングのように、自分の抱えている悲しみを打ち明け合うのですけど…ヒーロー映画にそのような組織が描かれるなんて、間違いなくアメリカの映画だと、つくづく感じたのです。

イスを円形に配置して座り、それぞれの抱えている問題を打ち明ける。時には感情が昂ぶって泣いてしまう参加者もいるのですけど、そういう時こそ同じ問題を抱える仲間の励ましが、心にグッとくるわけです。

アルコール依存症だけでなく、同じ病気にかかった方のグループであるとか、映画のように、同じ悲しみを背負った方たちのグループだとか、アメリカにはたくさんの自助グループが存在するのです。

サノスは生命の半分を消して、世界を火が消えたようにしてしまいましたけど、理論的には、世界の半分を誰でも幸せにする方法があると言ったら、信じるでしょうか?

あなたが、そうですね…アベンジャーズでブラック・ウィドウを演じたスカーレット・ヨハンソンに手紙を送りたいと思ったとします。

これは統計学上分かっていることなのですけど、この地球上にいる以上、それが誰であったとしても、6次の隔たりで人間というのは関わっているそうです。

つまり、あなたの…友達の、友達の、友達の、友達の、友達の、友達の、友達の中にスカーレット・ヨハンソンがいるということです。

意外と、世界は狭いものですよね。

もう一つの法則を紹介しますね。

あなたが幸せだったとします。もう絶好調に幸せです。

そうすると、あなたと直接会った人は、幸福度が15パーセントアップします。

さらに、あなたと直接会った人に会った人は、幸福度が10パーセントアップします。

最後に、あなたと直接会った人に会った人に会った人も、幸福度が6パーセントアップする。

例えば…あなた→あなたと会った友達(幸福度15パーセントアップ)→その友達の会社の同僚(幸福度10パーセントアップ)→会社の同僚がランチに行った先の女の子(幸福度6パーセントアップ)。

そういうことになりますね。

世界中の人間は、6次の隔たりで全てつながっている。そして人間は、3次のつながりを持っている人まで(たとえ直接会っていなくても)幸せにできる。

それであれば、あなたは自分が幸福になるだけで、世界の半分の人を幸せにできる可能性があるということです。

アベンジャーズは、映画の最後で消された半分の生命を復活させます。

それはまぁ、できないとしても…世界の半分を、幸せにはできる。

それって凄いことだと思いませんか。