『シンゴの整体 突発性難聴の話②』

それでジルのケースなのだけど…。

①仕事やら何やらでストレスがかかっていた。腎臓が疲労している。
②ジョギング中に転倒して、右側の顔を強打している。
③欧米人に多いのだけど、梅雨時期になると呼吸がしにくくなって肺に問題が生じている。
④左の顎関節に問題が起こっていて、口が開きにくくなっている。

まぁ、前回書いたように、原因が4つも重なったら、そりゃまぁ発症するよね。

じゃあ、どうするかと言ったらこうなる。

①腎臓の疲労を抜く。
②頭蓋骨を調整する。
③肺が楽になるようにする。
④顎関節症を改善させる整体をする。

なにしろ神経が復活するまでのリミットは短いそうで、インターナショナル・クリニックの医師の見立てでは、2週間が重要なのだそうだ。

それでまぁ、毎日カウンセリングや整体の仕事の合間に、ジルを整体したのよ。これだけ誰かに集中して施術するのは俺も初めての経験だったから、いろいろと勉強になったのだけど、リミットを切られるってのが、これほどシリアスなことだとは思ってもみなかった。

五十肩とか、腰痛とか、まぁおいおいよくなるように整体して、ちょっとした体操を教えてくらいでできるものの方が、気持ち的には楽なのよね。