『どうしてそんなに寂しいのか?④』

学歴であるとか、容姿であるとか、あるいは高い収入があるかどうか、家柄がいいかどうか、そういう外部から評価できてしまう事実を自分がどう評価しているのか。それを「自己評価」と言います。

それに対してシンプルに自分が好きかどうか、自分自身のことを認めているかどうかを「自己承認」と言います。

こう分けて考えると分かりやすいと思うのですけど、人間はこの2種類の評価を自分に下しているのですから、自分自身への評価は4種類になりますね。

①「自己評価」が高い。「自己承認」も高い。②「自己評価」は高い。だけど「自己承認」は低い。③「自己評価」は低い。だけど「自己承認」は高い。④「自己評価」が低い。「自己承認」も低い。

まぁ、①のタイプは幸福でしょうから置いておくとして、もし④だと自分のことを評価している方が、だって自分は学歴がないし、容姿も良くないし、収入だって少ないから。そう考えているとしたら、それは間違いなのですね。「自己評価」と「自己承認」には何の関係もありませんから。

②のタイプは、芸能人だったりモデルだったり、あるいは人が羨むような職業に就いているのにも関わらず、自分のことを好きになれないというタイプのことです。そういう方っていますよね。

③のタイプは、お笑い芸人のヒロシのネタのような方ですね。学歴もない、容姿も良くない、お金もない、女性にモテない。だけど自分のことが大好き。そのギャップで笑わせる訳です。でも、そういう人がいたっていいし、現実にいるのです。

問題は「自己評価」ではなく、「自己承認」にある。人からの評価よりも、自分で自分を認めているかどうかが大事。