お薦めしたい本はたくさんあるのですけど…。
『身体がノーというとき』もその中の1冊ですね。
作者のガボール・マテ氏は医師ですが、注意欠陥多動性障害をテーマにした『ばらばらの心Scattered Mind』であるとか、子供の脳や、親子関係についての研究をされている方です。
あなたが「ノー!」と言わなければ、結局、いつか身体が代わりに「ノー!」と言い始める。
それはつまり、いい人でいるのを止めないと、病気になってしまうということです。
抑圧された感情の代価が、病気という形でいつか表れるのです。
ガンになりやすいのは…①みんながうまくいくのだったら、自分が我慢しようと考える性格。②我慢をしているのにもかかわらず、すべてがうまくいっているかのようにふるまう性格。
腰痛の原因のほとんどは「怒り」という感情。
こうするべき、こうあるべきと「あたま」でっかちになってしまって、「こころ」を抑圧し続けると、いつか「こころ」が「からだ」にお願いして、身体機能にストップをかける。それがうつ病発症のメカニズム。
今までにも、そういうことを書いてきましたけど、ガボール先生、いいことを言ってくれました。
名言です。
「ノーと言おう!」
デスクの前に貼っておいてください。
最近は、精神神経免疫学という学問も知られるようになってきました。
様々な感情が神経系と深く結びつき、さらにその精神と神経系の両方が身体の免疫系の防衛機能と密接な連携を築いている。その仕組みを明らかにしようという学問です。
健康になりたかったら、健康でいたかったら「ノーと言おう!」
撮影カメラマン 松原充久