『ボディ&メンタル パティオ』

実は…引っ越しました。
代官山から麻布十番なのですけど、そろそろ不動産の更新も近づいてきたなぁと(つまり、オープンして2年ということですね)思っていたら、ひょんなことから麻布十番の素晴らしい物件を紹介されたのです。

麻布十番のメイン通りの1本隣り、パティオ通りをメトロの駅から歩いてくると、ケヤキの木に囲まれたパティオ十番という公園があるのですけど…その真向かいにあるラ・ボエムの6階です。
内見した時に、絶対ここでカウンセリングをしたいと思ったのです。

人生というのは、きっとほとんどが偶然の集積で成り立っていて、起こったことをどう解釈するかの方が大事なのですけど、窓がこれでもかというくらい大きくとられた物件の真ん中に立って、これはもう何かすごいことが起こっているに違いないと思ってしまったのですね。

風が吹き抜けていく。どこからか(後になってすぐそばにパン屋さんがあることを知りました)焼きたてのパンの匂いがする。パティオ十番で話している英語の会話が聞こえてくる。

という訳で感動してしまった私は、いち早く引越しすることに決めたのですね。

風水を専門にされている知人がいるのですけど(風水を占いだというと怒られてしまうのですけどね。彼女に言わせると…風水は古い科学だそうです)その方に意見を聞くまでもなく、ここは気持ちいい。絶対いい場所に違いないと感じたのです。カウンセリングは(おそらく整体だってそうでしょうね)カウンセラーの力量はもちろんですけど、場所の力というのが、なかなかに侮れないのです。

焚き火の炎を見ながら友人と話す。キャンプであるとか、学生時代であったらサマーキャンプのような機会もあると思いますけど…パチパチと薪が音を立てて燃えている。暗闇の中に、炎の光に照らされた陰影の濃い友人の顔が見える…そういう状況になると、普段なら話さないような、ちょっとした秘密めいたことまで告白してしまうということが起こります。自己開示欲求が高まるということなのですけど、どうも自然の中にあるリズムというか揺らぎのようなものが心を開かせるようなのですね。

さすがにサロンで焚き火はできないですけど、リラックスできる場所なのです。